大エルミタージュ美術館展 @ 東京都美術館
本日最終日ということで五條天神に参拝がてら、駆け込むようにいってまいりました。
で、感想としては出展されている作品は悪くはないんだけど小粒で地味なものが多く、目玉の作品もゴーギャン、モネ、ルノワール、ユトリロが1点づつ出してるくらい。(その作品も別段スゴイってわけでもないと思う)
どう考えても「大」がつくほどの大げさなものではなく、エルミタージュの企画展が海外出張したって感じだ。
企画展としても「家庭の情景」「人と自然の共生」「都市の肖像」と目新しいテーマでもなく、こちらも別段斬新というわけでもない。
もう一つの問題は東京都美術館自体の問題で、まず会場自体が狭い、そして上の階に上がるのに汚くて狭い階段を使わなくてはならないのだが、なんと一方通行ではなく行きの人も帰りの人もその同じ階段を使用しなければならない。
展示にしても工夫の感じられない適当に絵を並べた感が否めなく、お世辞にもゆっくり絵画を鑑賞してくださいという雰囲気とはいえない。
これは混雑してるからとか、建物が古いからという問題ではなく、美術館側が鑑賞者(=お客さん)の立場を考えて会場の設営及び作品の展示を行っていないということだと思う。
また、会場でエルミタージュ美術館自体の世界遺産的な映像をビデオで流していたが、少なくともオイラは絵を見に来ているわけで観光案内を見に来ているわけではない。
そんなことをする余裕があるなら、なぜこの作品を選んでいるのか等、企画意図を文字のパネルだけじゃなく解りやすく説明してほしい。
「エルミタージュ」の名前があれば人を呼べると思ったのか、なんか本質を見落としたまったくの勘違いな美術展だと思った。
ちなみにこの後は1/5(金)より名古屋市美術館、3/14(水)より京都市美術館と場所を移して開催していくようです。