が騒がれています。
主に履修漏れの対象となっているのは地理歴史分野で、この分野は世界史に加え日本史か地理のいずれかを履修する必要があるらしい。しかしセンター試験では1科目しか選べないため、暗記する分量の多い世界史が敬遠されがちになっているということだ。
ようは受験勉強を優先するため効率的でない科目をごまかしたということなんだけど、何も知らない学生はかわいそうである。
もちろん、この問題の根本が学歴至上社会にあることは言うまでもない。
「なるべく良い大学に入学する。そうすれば大企業に入れ良い人生が送れる」
オイラは社会人になってもうすぐ8年だが、どこの大学だったかなんてことは自分に関しても、取引先の担当者に対しても正直まったく気にしたことがないし、影響もないと思う。
確かに就職には影響があるだろう。しかし、いくら有名な会社に入ったとしても、それが自分のやりたいことと重なるかは別問題である。
つまり、自分の終着点=目標をどこに設定するかという問題だが。これを高校生に決めろというのは酷な話だ。
オイラも高校生の頃は何もわからなかった。親が高学歴だったので、「とりあえず大学は受けよう。なるべく良い大学へ・・・」という、まさに一般的な流れだった。
しかし、正直高校生の時の経験で今最も役立っているのはアルバイトの経験だったりする。今思えばこの時期に大人の社会の中で「お金を稼ぐ」ということを経験できていたのは大きかったと思う。
結局、「高校で何を教えるべきか」って事なんですが、オイラ的には「自分が何をやりたいか」それに気づくための準備やチャンスを与えてやることじゃないだろうかと思う。
有名大学に入るのも大事だが、大学を卒業してからの期間のほうが圧倒的に長い。たまに仕事がつまらないなどと言う人もいるが、人生においての働く時間を考えたら、いくら大企業に就職してたとしてもそれはかなりの悲劇である。
有名だとか、大きいとか、世の中的にどうとかで人生を決めるのではなく、自分の生きる道と合っているかで判断する。そんな事を教えてあげるのが学校の本来の役目だと思う。