CHU-CHU WARS ~終焉~
はたして、パパチューは玄関前で、子チューも家の中のトラップに見事に捕らえられていた。
俺様の推理は見事に的中していたのである。
当然、一休さん並に慈悲深い俺は、例の小粋なメッセージ付のゴミ袋で埋葬されていく彼らに対し、責める気持ちも勝った喜びもない。
むしろ妙ないきさつで争うことになってしまったチュー太郎一家に同情すらしてしまうほどだ。今は彼らの冥福を心から祈りたい。
もちろん、仕事は最後が一番肝心ということを誰よりも心得ている俺は、今後にこのような悲劇を繰り返さないためにも、侵入穴を「防鼠パテ」と「防鼠金網」でふさぎ、定期的に「スーパーネズミジェット」を噴射するというアフターケアを忘れない。
その後、チュー太郎の気配を感じることはない。
うっかりなネズミさん達よ、もう二度と入ってきちゃいけないぜ……フッ。