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ニューデザインパラダイス

ニューデザインパラダイス

というニッチな番組が最終回をむかえた。

コンセプトは「物のデザイン」をテーマにした大人のための知的情報番組。

毎回、1つのプロダクトを有名デザイナーがリデザインするのだが、MCの谷原章介の彼にとっては新境地的な怪しいキャラクターが愉快かつ、デザインという一見難しそうな内容をわかり易く伝えていて毎週楽しみにしていた。

2年半くらい続く番組内で今までリデザインしたプロダクトは100以上もあり、番組の書籍も出版されている。

ちなみに最も印象に残っているのは2004年9/27に放送したナガオカケンメイ氏が手がけた作品番号22「学校の机」。詳細は割愛するが、すごくユーザーのことを考えた暖かいデザインだった。

最終回は”道を”テーマに「標識」、「横断幕」、「ガードレール」の3つをデザインし、デザイナーには各会からそうそうたる方々が集結した。それでは1つ1つ感想でも書いてみよう。


「標識」 永井一史

道路に液晶かなにかを埋め込んで案内表示を映像で表示するというバカげた提案。現実性に乏しく、最も重要な安全性、視認性への配慮が欠けすぎていて、一端のデザイナー(トップクリエーターなら尚更)が一ヶ月かけて考えてきたアイデアとしてはあまりにもお粗末な内容。

ちなみにこのお題に対してオイラが考えたのは、道路標識は今の形のままで標識に人が通るとセンサーに反応して音声が流れるもので、例えば子供がよく通るところなら「見知らぬ人についていったらダメだよ」とか、夜に人通りの少ない通りだったら「この辺は引ったくりが多いからカバンを抱えて」とか声をかける。尚、音声は芸能人の声が良いと思う。ちなみに声の主としてオイラ的には前者は竹中直人、後者は木村拓哉を想定しました。


「横断旗」 藤本やすし

横断旗自体がラッパになっていて楽しみながら横断旗を使ってもらえるのではないかという提案。横断旗に広告枠を設けるというアイデアも雑誌の世界で活躍する藤本氏らしい。
音が出ることにより横断旗の機能もよりパワーアップし、”使う楽しみ”というというユーザの目に立った唯一現実味のある案だと感じた。しかし横断幕のマークがハートというのはいかがなものか?ちなみにいつもお世話になっている制作会社の方がチラっとサプライズ出演していたのが一番おどろいた。

このお題に対しては、横断旗事態がくじ引きになっているものが思いついた。ようは筒から引くと「やった大吉だ」、「うげぇ凶だよぅ」見たいにささやかなリアクションが楽しめるのである。これならちょっとは横断旗を手に取る楽しみが生まれるのではないか?ちょっと藤本案とかぶってるか。。。


「ガードレール」 隈 研吾

この人は前回登場した「犬小屋」のときに犬のぬいぐるみで犬小屋を作るという大暴走をした愚か者で今回もまたアホなことするんだろうなぁと思っていたら、期待とおりの展開。
今回はガードレールを花壇のようにしてしまおうというもので、「これで街の景観が美しくなるし、環境にも優しい」と言うけど、増える幅の分はどうするんだ?誰が花の面倒を見るんだ?そもそも見た目がまったく美しくないと突っ込みどころ満載。オイラ、誰がなんと言おうとこの人は頭おかしいと思う。

このお題に対しては・・・、スイマセンっ思いつきませんでした。。。


てな具合に毎回のお題に対して一緒に考えたり、デザインとは何かを考えさせられる良番組であった。DVDとかあるのかな?

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