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写真家 上田義彦-心を動かす広告 命宿す写真

NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

今日の放送は写真家の上田義彦。代理店マンとしていちおチェック。

彼は自分の流儀を「自分を信じる」とし一切の妥協を許さずに仕事をするという。まったく立派で素晴らしい心構えだが、時にクリエーターのエゴは周りの人々にちょっとづつ嫌な思いを強いる。

番組中、撮影の順番を自身のこだわりで変更するシーンが流れていたが、こういうやり方がプロフェッショナルかというと少々疑問が残る。(まあ、彼くらいの巨匠になると大抵のことはまかり通るわけですが。。。)

「いい絵を撮れば文句無いだろ」とまでは思ってないと思うが、彼のこだわりの為に番組では流れない苦労があるわけだ。

僕らの仕事はいわばそんな皆の「嫌な思い」を調整すること、そういう意味では我々の仕事は「他人を信じる」仕事といえる。

とはいっても、このようにこだわりを持っている人と仕事を一緒にやるとすごく安心なのは事実。言われたことを何でもイエスマンで答えるクリエーターと仕事をするほど大変なことはない。

こっちも調整しがいのあるスタッフと仕事したほうが楽しいしね。

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Comment

趣味がら(?)多数のイラストレーターを知っておりますが、なかなか彼らも、ストレス溜まってるみたいっすね。

好きな世界で仕事できてる幸せと現実のビジネス社会の中でなかなか思い通りにいかないそのギャップ。

「巨匠」には遠く及ばないクリエイター達のココロの不安は時として「イエスマン」的仕事という形で出ちゃうかもねぇ。

大きな仕事になるほどスタッフの数が増えていくのは、分業することによりそのココロの不安をシェアするためなのかもしれません。

ちなみに僕は基本的に現場ではクリエイティブに関する指示はしないようにしています。(事前の打ち合わせ時には言いますが)

僕の流儀は「代理店は黙ってガマン」、現場で代理店がオロオロするほど見苦しいことはない。現場はスタッフに任せたわけだから、我々は責任を取ることくらいしかできない。

ちなみにそういう意味ではウチの会社のE.S氏はすごいですね。自分の思いとビジネスにギャップがないというか力強い。あの強引さは見習いたいです。

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