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ゴールデンパラシュート

先週から始まった土曜ドラマ 「ハゲタカ」の2話目は、沈没寸前の玩具メーカーの企業買収を軸にメインバンクと投資ファンドのせめぎ合いを描いた攻防劇。

今回の見所は経営陣を買収して会社の経営権を奪うゴールデンパラシュート。

敵対的買収の標的にされた会社の経営陣が経営の座を譲り渡す代わりに多額の割増退職金を受け取る取り決めのことを指す。

尚、今回のように買収側が切り出す場合もあれば、被買収側が敵対的買収防衛策として、その企業の経営陣が敵対的買収者により解任もしくは退任に追い込まれる場合を想定し、その場合には買収側より巨額の退職金などの利益が同経営陣に支払われる委任契約を予め締結しておき、買収の意欲を削ぐ目的で導入されることもあるらしい。

どちらにせよ、会社の一大事においても一財産ゲットできるかもしれないなんて、経営者ってステキすぎます。

とはいえ、今回のように相手が会社を私物化する腐った一族経営者の場合には、会社にとって長い目で見ればお金で追い払うというのは適正な対応といえるのかもしれない。

話はそれるが、今回の話でも銀行マンの芝野(=柴田恭平)と投資ファンド・マネージャーの鷲津(=大森南朋)の行為は一見対照的に見え「芝野=善、鷲津=悪」と感じてまうが、これは間違いで実はやっていることはあまり変わらないと思う。

ドラマもそのあたりを大事にして描いていて、良い悪いではなくそんな世の中の仕組みに対しての問題提起をしていると思う。

まあよくできたドラマである。

ちなみに今回登場した冨士眞奈美が演じる玩具メーカの女社長は、どうみてもA●Aマンションの某社長をイメージしてるようにしか見えなかったけど大丈夫なのか?

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