CHU-CHU WARS ~出会い~
※今回は、「十文字疾風 刑事の花道」的にお届けします……フッ。
それは休暇で家を空けて、久々の我が家に帰ってきた夕刻のことだ。
カミさんの「まあ大変!」の声で現場に直行した俺は散々たる光景を目の当たりにすることになった。
なんと、お米の袋に何者かにかじられたような穴があるではないかっ!
どうやら我が家の米を狙う不届き千万な輩が、GW中の不在をいいことに入り込んだようだ。
しかし、ラスベガスの巨大金庫なみに堅牢なセキュリティーの我が家にまさかそんな珍入者が入り込んでいるとは到底思えない。
仮にも侵入したとしても、この俺様に恐れをなしてすでに撤退してしまったに違いないと思った俺は、のんびりリビングのソファーでくつろいでいたところ、なにやらキッチンのほうから「ガサッガサッ」という音が聞こえてくるではないか。
恐る恐る様子を伺うと。。。
なんと、ネズミのチュー太郎君の黒い影がっ!
どうやら冷蔵庫の裏に身を忍ばせているらしい。しかも相手の気配を察するにどうも1匹じゃないようだ。
これは一体どうしたことか?
あまりの出来事に少々うろたえた俺は、早速ネットで調べて24時間ネズミ駆除の業者にTELしてみることに。
すると、まずその場での駆除は不可能で、さらに家に伺い駆除用の粘着シートを設置するだけで5万円かかるというではないかっ!
こいつは最近実家の庭で10万ガロンの油田を掘り当てたこの俺様にも厳しい金額だ。
しかたなく、サミットに行きゴキブリホイホイならぬネズミホイホイ、その名も「チューバイチュー」(写真)を購入し、問題の冷蔵庫の近くにそっと置いておくことにした。
このふざけたネーミングとパッケージの楽しそうなチュー太郎君の姿を見る限り効果の程はチト疑問だが、とりあえず事の成り行きを見守ることにしよう。