皆さまのご理解とご協力
地上デジタル放送推進協会のCMなのですが、草なぎ剛が穏やかな顔で言うわけですよ。
「2011年7月には現行のアナログ放送は終了します」
「皆さまのご理解とご協力をお願いします」
って、一体何を理解し何を協力すればいいのか?
こういう無責任なメッセージは如何なものだろう?
今のテレビは映らなくなるから、新しいテレビ買ってくりって言えば良いのでは?(それでも無責任ですが)
これから素晴らしい世の中がやってきますよというような内容で、視聴者が負担しなければならない現実については触れもしない。まるで戦時中のプロパガンダのようである。
民間のCMには厳しいメスを入れるくせに、この胡散臭いCMには目をつぶっている各局のCM考査の傲慢さにも腹が立つ。
もちろん、勝手にアナログ放送を終了するわけにはいかず、完全以降には地デジ対応テレビの普及率が少なくとも85%は必要といわれている。
少なくとも現在の普及率のペースでは予定通りにアナログ放送を終了することは難しいと思われる。本気で2011年に完全移行したければ総務省はテレビ購入の補助金制度等のカンフル剤が必要であろう。
しかし、デジタル放送がそれほど必要なものなのかについては甚だ疑問ではある。