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フラガール

フラガール

昭和40年(1965年)、経営危機に追い込まれた福島県常磐炭鉱で働く人々が、起死回生の町おこし事業として立ち上げた「常磐ハワイアンセンター」(現スパリゾートハワイアンズ)の誕生から成功までの実話をフラダンスを軸に描いたサクセス・ストーリー。

話としては涙あり笑いありの王道な展開ですが、松雪泰子、蒼井優、岸部一徳始め、気合の入ったキャスト陣の演技が素晴らしく退屈させない。

特に借金取りに追われる松雪泰子のすっぴんでの演技などは、くたびれた感がよく出ていて迫力がありました。

また、町並み等の時代考証も違和感がなく当時の炭鉱の町の生活がイメージしやすいセット作りだったように思う。

あ、あとグループ魂通としては、石鹸こと三宅弘城が結構良い役をもらっていたことも見逃せません。

しかし、なんだかんだいって一番驚いたのは、今から40年前に炭鉱事業縮小の変わりに、掘削で出てきていた温泉水を使ったスパリゾート施設(しかもコンセプトがハワイ!)による観光事業にシフトしようと思いつき実行した人達がいたということ。

スゴイの一言。まさに「プロジェクトX」並のアイデアと実行力だと思います。

誰もが安心して見れる良質のストーリに熱の伝わるキャスト陣の演技、ただどこかで見たことがあるような良いとこ取りな展開でオリジナル性は感じられないので、★★★★☆。


フラガール

120分/カラー/日本/2006年
監督: 李相日
脚本: 李相日/羽原大介
音楽: ジェイク・シマブクロ
出演: 松雪泰子/豊川悦司/蒼井優/山崎静代/池津祥子/徳永えり/岸部一徳/富司純子

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